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返校 言葉が消えた日

自由が罪と教えられた時代。
あなたなら、どう生きましたか?
2019年度台湾映画No.1大ヒット
1962年にある高校で起こった、政府から禁じられた本を読む読書会迫害事件を描く、 「非情都市」「牯嶺街少年殺人事件」に続く白色テロ時代を背景にした衝撃作!
2021年7月30日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー

予告編

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introduction

台湾では二・二八事件が起きた1947年以降、戒厳令が敷かれ、蒋介石率いる国民党が反体制派に対して政治的弾圧を行った。国民に相互監視と密告が強制され、多くの人々が投獄、処刑されたのだ。40年も続いたこの時代は〈白色テロ時代〉と呼ばれ、1989年にホウ・シャオシェン監督が『悲情城市』で、1991年にエドワード・ヤン監督が『牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』という傑作で描いているが、それ以降はその時代に向き合う映像作家は途切れていた。

そこに旋風のごとく現れたのが、40以上ものVR短編作品が海外の映画祭に出品され、高く評価されたジョン・スー監督だ。台湾人が忘れてはならない負の歴史をストーリーに取り入れるという大胆な発想で大ヒットとなったホラー・ゲームを基に、迫害事件の謎解きと、自由と青春を奪われた若者たちの切ないドラマを交錯させて、2019年度台湾映画No.1大ヒットを記録し、第56回金馬奨12部門ノミネートと最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞を成し遂げた。

ファン・レイシンを演じるのは、14歳で小説家としてデビューしたという恐るべき才能を誇る、『全ては愛のため』のワン・ジン。ウェイ・ジョンティンには、莫大な応募数のオーディションを勝ち抜き、これが映画初出演となる期待の若手俳優ツォン・ジンファ。 作品に込められた深いメッセージ性が昨年1月の台湾総統選挙にも影響を与えたと言われ、メディアやSNSで大騒動を巻き起こしたダーク・ミステリーが、いよいよ日本上陸を果たす!

story

放課後の教室で、いつの間にか眠り込んでいた女子学生のファン・レイシン(ワン・ジン)が目を覚ますと、なぜか人の姿が消えて学校はまるで別世界のような奇妙な空気に満ちていた。

校内を一人さ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが、どうしても外へ出ることができない。

廊下の先に、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と先生を探す二人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく──。

cast

方芮欣
ファン・レイシン

18歳。翠華高校3年愛組の生徒。

奔放で繊細、やや極端でもあり、ずる賢くもある。家庭の崩壊と、学校での抑圧に直面し、心を打ち明けられる相手もない中で、思春期の少女として最も揺れ動く時期を迎えている。父親は職業軍人、母親は主婦。結婚から間もなく、父には愛人ができた。母は典型的な昔ながらの女性で、忍耐を選ぶが、苦悩の中で宗教に傾倒し、公私・大小に関わらずあらゆることを占いで決めるようになっている。ファン・レイシンはこれを嫌っており、母親のようにはなるまいとの思いから、より勇敢に愛を求めようとする。家庭不和の影響でレイシンの学校生活は変調をきたし、生活指導教師チャン・ミンホイの目が向けられることに。これをきっかけに、レイシンの人生は大きく変化していく。

ワン・ジン 王淨

俳優、小説家。14歳で処女小説「芭樂愛情」を出版。映画デビュー作『全ては愛のため』(17/京都国際映画祭での邦題)で、新世代の女優として注目される。

出演作品
  • 2017 『全ては愛のため(痴情男子漢)』(映画)
  • 2018 『鬥魚(The Outsiders)』(映画)
  • 2018 「子供はあなたの所有物じゃない」(TVドラマ)
魏仲廷
ウェイ・ジョンティン

17歳。翠華高校2年仁組の生徒。

はにかみ屋だが気配りができ、真っすぐな人柄。教室では一を聞いて十を知るタイプの生徒。頭の回転のよさに注目した教師イン・ツイハンが、読書会に勧誘する。読書会でのジョンティンは水を得た魚のように生き生きと活動。自由主義の教師チャン・ミンホイを深く尊敬し、自分もこだわりのない人間になりたいと思っている。接点のなかった先輩のファン・レイシンに一目ぼれするが、話しかける勇気さえいつまでも出せずにいる。

ツォン・ジンファ 曾敬驊

応募者数が万単位にのぼったオーディションで、最もスターの素質があるとして選ばれた未来の星。『返校』が映画デビュー作。

張明暉
チャン・ミンホイ

28歳。翠華高校の生活指導教員で美術教師。

若くロマンチストで、芸術の才能がある。責任感に満ち、国家の大事と教育とを自らの任務ととらえている。かつて日本に留学して美術を学び、台湾に戻った。人々が不安の中で暮らす様子を目の当たりにし、自由を求める思想活動に身を投じる決意をする。志を共にする教師のイン・ツイハンと読書会を組織。少数の生徒たちを集め、政府が広めることを禁じた書物を読むことを薦める。同時に、問題生徒ファン・レイシンの生活指導を引き受ける。チャンはレイシンの聡明さと思慮深さに徐々に引き付けられ、教師と生徒の関係を越えてしまうと知りながらも、想いを抑えられない。

フー・モンボー 傅孟柏

台北芸術大学演劇学部監督科卒業。映画、ドラマ、MVに多数出演。「最後的詩句(The Last Verse)」(17)で第52回金鐘奨ミニドラマ/TV映画最優秀主演男優賞を受賞。『范保徳(Father to Son)』(18)で第55回金馬奨最優秀新人賞ノミネート。

出演作品
  • 2015 「一代新兵之八極少年(Ba Ji Teenagers)」(TVドラマ)
  • 2016 「衣櫃裡的猫(The Cat in the Closet)」(TV映画)
  • 2017 「最後的詩句(The Last Verse)」(TV映画)
  • 2018 『范保徳(Father to Son)』(映画)
殷翠涵
イン・ツイハン

26歳。翠華高校の歴史教師で3年愛組の担任。

リスクを恐れず行動する、リーダー気質の女性。裕福な家庭に育ったため、子供の頃から視野が広く、人を見る目がある。父親は翠華高校の元校長で、引退後は家族全員を連れて海外に移住した。イン・ツイハンは、母校が戒厳令の恐怖の下に抑圧されているのを目にし、家族の反対にも関わらず、反骨精神から立ち上がる。海外の好環境を捨て、翠華高校で一介の教師となることを選んだインは、積極的に同志を探し、同僚教師のチャン・ミンホイと読書会を組織する。

チョイ・シーワン 蔡思韵

香港で生まれ育つ。台湾の台北芸術大学演劇学部卒業。2017年、TVの「短暫的婚姻(My Very Short Marriage)」(香港)で有名に。

出演作品
  • 2014 「獅子山下(Below the Lion Rock)」(TVドラマ)
  • 2017 『盗命師(Pigeon Tango)』(映画)
  • 2017 「短暫的婚姻(My Very Short Marriage)」(ミニTVドラマ)
黄文雄
ホアン・ウェンション

17歳。翠華高校2年忠組の生徒。

大人っぽく、世故にたけ、注意深く控えめ。世の現状に憤りを覚えているところがある。読書会では兄貴分的な役割で、会に危険が及ばないよう力を尽くしている。ウェイ・ジョンティンの楽観的な思い込みに閉口することはあるものの、信頼を寄せている。だがチャン先生がヨウ・ションジエを読書会に参加させようとした時は、強く反対した。臆病で勉強嫌いで、布袋劇人形で遊んでばかりいるションジエが、いつか読書会の情報漏れの元になると考えたためだった。

リー・グァンイー 李冠毅

世新大学ラジオ・テレビ・映画学部卒業。『Orzボーイズ!』(08)の“うそつき1号”役で映像の世界に入る。2017年、監督と脚本を担当した卒業制作の短編『毛灬路』が、2018年の第40回金穂奨学生作品類最優秀劇映画賞にノミネートされる。才能あふれる未来の星である。

出演作品
  • 2008 『Orzボーイズ!』(映画)
  • 2011 『ジャンプ!アシン』(映画)
  • 2011 『金馬10+10 唱歌男孩』(映画)
  • 2014 『青田街一號(The Laundryman)』(映画)
  • 2017 『全ては愛のため(痴情男子漢)』(映画)
游聖傑
ヨウ・ションジエ

16歳。翠華高校2年仁組の生徒。

気が小さく、温厚で素朴。人との衝突を恐れる。布袋劇との出会いで、刀剣きらめく伝統劇の世界に心酔していく。家でも学校でも布袋劇は禁じられており、読書会で遊ぶしかないため、ションジエは読書会を何より大切にしている。

パン・チンユー 潘親御

『Orzボーイズ!』(08)の“うそつき2号”役で深い印象を残す。その後、第9回華語電影傳媒大奨の最優秀新人賞を獲得。第45回金馬奨最優秀新人賞ノミネート、2009年総統教育賞ノミネート、第49回金鐘奨ミニシリーズ/テレビ映画助演男優賞ノミネート。

出演作品
  • 2008 『Orzボーイズ!』(映画)
  • 2009 『雨過天晴(When the Rain is Over)』(映画)
  • 2012 『女孩壊壊(Bad Girls)』(映画)
  • 2013 『原来你還在』(映画)
  • 2013 『廃物(The Losers)』(映画)
  • 2016 『愛在世界末日』(ショートフィルム)
  • 2017 『少女蘇雲』(ショートフィルム)
  • 2017 『鳥日子』(ショートフィルム)
バイ教官

翠華高校に常駐する国民党の教官。

相手が学生といえども、反政府分子やスパイを徹底的に取り締まる。

チュウ・ホンジャン 朱宏章

舞台劇および映像劇俳優、舞台監督、演技指導者。国立芸術学院(※現在の国立台北芸術大学)劇場芸術研究所演技専攻修士、中央戯劇学院演技専攻博士。

台湾の劇団・表演工作坊、香港の劇団・非常林奕華、シンガポールの実践劇場などの公演に参加。香港学術評審局(※現在の名称は香港學術及職業資歷評審局)芸術学科委員、映画『ラスト、コーション』(07)、『ニーナ・ウー』(19/フィルメックスでの邦題)の演技指導などを歴任。現職は国立台北芸術大学劇場芸術創作研究所専任副教授、演劇学部学部長。

出演作品
  • 2008 「華麗上班族之生活與生存(Design for Living)」(舞台劇/非常林奕華)
  • 2010 「命運建築師之遠大前程 (Grand Expectations)」(舞台劇/非常林奕華)
  • 2012 「龍飛鳳舞 (Flying Dragon, Dancing Phoenix)」(連続TVドラマ)
  • 2013 『加油!男孩 (Good Luck! Boy)』(映画)
  • 2013 『時下暴力 (CONSPIRACY)』(映画)

staff

徐漢強
ジョン・スー
[監督]

世新大学ラジオ・テレビ・映画総合学科の大学院を卒業したジョン・スーは、2005年のテレビ映画デビュー作「Real Online」で、台湾最大のテレビ賞である金鐘奨の最優秀監督賞を最年少で受賞。過去の短編作品は、ロッテルダム国際映画祭に出品されている。また、台湾最大のマシニマ制作グループであるAFK PL@YERSの創設者の一人でもある。VR短編作品「Your Spiritual Temple Sucks」は、サンダンス映画祭、World VR Forum, 富川国際ファンタスティック映画祭、シドニー映画祭、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭など40以上の映画祭に出品された。

長編映画デビュー作である『返校 言葉が消えた日』は、国際的に評価の高い台湾インディーゲームの映画化であり、2019年に台湾で公開され、台湾映画興行収入No.1となった。また金馬奨で12部門にノミネートされ、最優秀新人監督賞、最優秀脚色賞、最優秀視覚効果賞を含む最多5部門を受賞している。

スーは自身初のインタラクティブVRプロジェクト「The Great Hoax」を進めており、この作品は2019年ベネチア国際映画祭のVR Gap Financing Marketにも選出されている。

フィルモグラフィー Filmografy
インタビュー Interview
李烈
リー・リエ
[プロデューサー]

台湾の有名俳優。2008年より映画プロデュースを開始。プロデュース作品に『Orzボーイズ!』(08)、『モンガに散る』(10)、『ジャンプ!アシン』(11/福岡アジア映画祭での邦題)、『祝宴!シェフ』(13)、『健忘村』(17/京都ヒストリカ国際映画祭での邦題)など。2010年に金馬奨の台湾傑出電影工作者(台湾傑出映画人)に選出される。2011年、総統文化賞創意賞を受賞。

李耀華
アイリーン・リー
[プロデューサー]

米国ノースウェスタン大学で法学とテレコミュニケーションの修士号(二重学位)を取得。「奇幻娯楽」と「販賣機電影」のプロデューサー。2004年から映画の製作、企画を開始。台湾で、興行成績と口コミの両方で好結果を上げる作品を次々と送り出す。2008年から中台合作および国際合作映画のプロデュースに参加。ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された『涙王子(Prince of Tears)』(09)、フランスの名監督リュック・ベッソンの『LUCY/ルーシー』(14)、ジョン・ウー監督の『The Crossing -ザ・クロッシング-』(14)などを手がける。近年は「金馬奨」「台北電影節」「十大華語電影」の審査員にも招かれている。